P2Cなサスティナブルアパレルブランド誕生

デザイナー×エンジニアなプレイヤーが多く所属するTakramの佐々木氏の著書で「D2C」が昨年話題になり、著書の内容の通り従来の小売業態に変わりD2Cが主流になりつつあります。

※D2Cはメーカーや企業が卸や販売代理店を用いず、ECサイトや直営店など自身の販売網を用いて販売するのがD2C。

そして最近よく耳にする「P2C」という言葉。

「Person to Customer(P2C)」は個人が自ら商品の企画・開発を行い、自らの販売チャネルで販売する、もしくは企画において個人が主体性を持ちつつ、提携企業とともに開発と販売を行います。

最近ですとYoutuberのヒカルさんがアパレルブランドを立ち上げ直販したり、同じくYoutuberの中田敦彦さんが毎年10億着も廃棄されるアパレルの現状を打破するべくサスティナブルブランドをはじめたりと、この勢いはさらに加速するはずです。

この中田さんのサスティナブルブランドは経緯があって、衣食住の衣が「安い」方がいいのは当たり前。ところが「安い」には理由があって、その裏で泣いてる人々が沢山いる。衣服の大量破棄などのCo2排出による気候変動で異常気象が毎年更新。

もうどうにかせねば。と立ち上がったのが中田さんとその仲間たちです。面白いのが原価や工程を全て公開し、その上で適正価格を設定して販売するのですが、決して安くはない。けど国内の優れた職人の雇用確保もできるし縫製の技術も残る。決して大儲けはできないが、一人でも多くの泣く人を減らすことができる。そんなサスティナブルブランドを始めるそうです。

彼の視聴者くらい意識の高い人々であれば共感しかないこの仕組み。もう伸び代しかないですよね。

実は国内にも同じようなサスティナブルブランドで10YCがありますが、こちらは会社。ところが中田敦彦さんは「個人」つまり「Person to Customer(P2C)」なサスティナブルブランド。強力なインフルエンサーが顧客に直販。が最もコスト効率が高い販売方法なのはいうまでもありません。

これからは「強い個」の時代。強く強く実感しております。

この記事を書いた人

Sosuke

デザインで日本の産業を元気にする。をモットーに横浜馬車道でデザイン会社を経営しております。どうぞ宜しくお願い致します。
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