山本が仕入れた小話で共感できるポイントがあったので、今回はそのお話。
予算をかけずに非日常のリアリティを作り上げた話です。
スターウォーズ、砂漠の惑星タトゥイーン。
CGもまだ発達していない時代。
ただの砂漠にセットを置いてある場所がなぜ別の惑星として魅せることに成功したかというと、
ポイントは太陽が二つあること。まぁ、砂漠の惑星という設定ですもんね。
ただ、たったこれだけのことで
地球とは別の惑星にいるという設定に成功しているし、世界中がこの世界観に引き込まれた。
予算がなくてもアイデアと工夫次第でインパクトを持ったビジュアルというのは作れるんですが、
実写だけでなく、
宮崎駿さんや大友克洋さんの名作アニメでも同じような手法を取り入れてますよね。
日常を感じる設定の中で、不可思議なキャラクターや、そのキャラクターの動きや感情の作り方、食べ物のシズル感のデフォルメや、
飛行機やバイクなどの乗り物としての放物線の描き方などなど。
日常生活の中で全く理解できない世界観には引き込まれないけど、
日常の中にちょっと非日常を感じる世界観には引き込まれるんですよね。
これ、グラフィックデザインや広告デザインのビックビジュアルやVIの制作手法としても多く取り入れられてます。
ただ単ににインパクトを作るためのアイディアだけだと失敗しますけど。
あくまでスパイス程度に。
でないと本当に伝えたい内容がピンボケします。ってお話でした。