独立することを視野に入れるきっかけになったデザイナーが何人かおり、その一人が高知に住む、グラフィックデザイナーの梅原真さん。梅原さんは「日本の風景を守りたい」をモットーに地方の一次産業をベースとした仕事を中心に請負っておられます。絶対絶命、廃業寸前の事業の立て直しなどもデザインで精力的に行われている方です。なので、支払いは出世払い。というある種、経済合理性の外側で問題解決をしておられるスゴイ方です。「一次産業が衰退したらどの産業も全てダメになるでしょ?」というシンプルで真っ直ぐな考え方も素敵です。
↑この番組の最後で村上さんが「普遍的な人」と評されていました。
「もうアカン」という「絶体絶命」の状況を、デザインによって反転させて新しい価値を生むことが大好きな方なようです。「利益」の考えを一旦はずし人間性の衝動だけで「この産業は衰退してはいけない」と向き合うのは、とても勇気のいることだと思いますし、すごいのが実際多くの一次産業を救ってこられたこと。まさに現代に必要な「父性」かと。もちろん会社なので、きちんと利益が残る仕組みを考えられているはずですが。。。
中小のデザイン会社や個人経営やフリーランスの方々が全体の仕事の何割かこういった仕事に割り当てるだけでも、次の世代が生きやすく働きやすい未来が整うんではないかと本気で思います。という、ちょっとだけ真面目なお話しでした。コロナが落ち着いた際は、一度ご本人にお会いしたいと思っております。