AIの感性

朝食を食べ終わり、お茶をしながらNEWSPICSを見ていたら、イラスト生成、新AI「ダリ」に関する記事に目が止まりました。画期的なのが、これまでのように「それっぽい」程度でなく、創造的な生成ができるAIです。私もデザイナーなので、この手の記事に関してはアンテナ高く反応し、必ず目を通します。https://coralcap.co/2021/01/dalle/

こういった発表がなされたあと時々、業界の周辺の方から直接「デザイナーの仕事、奪われちゃうんじゃない?」と言われたり、またある人は意気揚々と「〇〇がデザイナーを潰しにきた」とSNSに記事を転載したりしてますが、こういう方々を見ると、「普段言われたことしかできない、やらない、デザイナーとしか仕事してないんじゃないかなぁ?」とちょっと疑ってしまいます。

ある部分では感性は知識の集積なので、仕事のやり方によっては奪われるとは思いますが、AIには「このサービスや商品を世の中に広めたい」だったり「もっと美味しそうに、上質に魅せたい」といった非言語的なコミュニケーションやモチベーションという概念がないので、課題を見つけ、精度の高い答えはAIのデザインで提案できないはずなんですよね。いわゆるラフスケッチ的な発想止まりかと。

最近はAI×行動経済学(やる気)がトレンドだの、AI同士が独自言語を開発しお互い会話しはじめて慌てて止めた。なんて記事もたまに目にしますが。。どうなんでしょう。

たとえば人間がスポーツを観て感動するのは、足だけであのボールさばきができるなんて、すごい!だったり、あの記録をあの距離の助走で出すなんてすごい!といった人が持つ不自由さやある制限の中で身につけた技術の素晴らしさを実感できるから感動して応援すると思うんです。

なので今後は、よりアナログ的で独創的なことが重要になっていくんだろうなと感じますし、こういった技術に恐れおののく暇があったら、目の前の得意先が抱える課題やこれから抱えるであろう難題を見つけ、向き合い、その答えを導き出すための設計図をアナログで描き、今後こういったAIをデキるアシスタントデザイナー的ツールとして導入して、より精度の高い提案に時間を使っていく方がよっぽど健全なんじゃないの?と思うんですが。

と、今のところ強気な発言をしてる私です。はい。

この記事を書いた人

Sosuke

デザインで日本の産業を元気にする。をモットーに横浜馬車道でデザイン会社を経営しております。どうぞ宜しくお願い致します。
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