一昨日、夕方までバタバタと仕事をしていたところ、窓の外からサイレンの音やヘリの音がして何やら物騒な雰囲気。ひと段落し、焦げ臭い匂いに気づいて窓を開けると、なんと横浜第二合同庁舎の二階部分が火災に。
怪我人はなかったようですが、出火元は充電中のモバイルバッテリーだったようです。出火元に人がいなくて何より。
実はこの建物は旧横浜生糸検査所でとても歴史ある建物。ただ1990年に一度解体して低層階部分に旧庁舎の外観を復元させたのが今の第二合同庁舎なので当時の建物ではありません。
もともと横浜は開港以来国際貿易港として急速に発展し、開港翌年の万延元年から明治を迎えるまで、貿易額が全国の7割~8割を占めた日本最大の貿易港。
日本の近代化に大きく貢献したのが生糸貿易で、開港直後から昭和16年まで横浜港における輸出品目の第 1位だったんですね。そこで日本製生糸のブランドを守る為には生糸の品質を公に保証する施設が必要だったそうで建てたのが旧横浜生糸検査所なんですねー。
当時の建物はもっともっと奥行きがあったそうで、敷地としてはかなり広大だったようでうす。いい時代だったんだろうなぁ。横浜の良いところは旧いものを重じて残し、人々が望む新しいものが生まれてくるところですよね。ずっと多くの人を惹きつける横浜の魅力だと思います。