現代に向け「維新」というテーマをあつかった映画

えんとつ町のプペル、という映画を観ました。

私は原作の絵本は見ておらず、あの森本晃司さん率いるSTUDIO4℃制作に惹かれ、予備知識なしの初鑑賞。最初は少し涙を誘うくらいのファンタジーかと思っていたのですが大間違い。既得権益や派閥や利権などに違和感を抱え、新たな挑戦へ向け動こうとする現代人の背中を押すような映画でした。

純粋に夢を追う主人公たちを「異端」と呼び、付け狙い抑圧する厳粛な統制下と、それを疑わず従う手先達。やや現代と重なりますよね。原作はかなり前に発表されてましたが、今まさにコロナ禍で加速した閉塞感に気持ちいい風穴を空けてくれるような一本かと。皆さんもお時間あれば是非ご鑑賞ください。何か変わると思います。私は手元に置きたいのでDVDも買う予定です。

デザイン業界でも同じような動きがあり、物の売り方や売れ筋が変わり、これまで以上にシビアに「価値>価格」で選ばれる時代になってきたと実感します。かなり前から流通や物流も従来とは大きく変化しており、デザインもその波に対応し変化せざるを得ません。この時代「価値を正しく伝えるアイデア」は制作者自身が生活者目線の違和感から目を背けず向き合わないと生まれないですし、ずっと抱えてきた違和感に声を上げるというのは勇気も必要。これからは若干の抵抗を受けること覚悟で小さな所からコツコツと新しい挑戦をしていこうと思います。まずは目の前の仕事から。

「誰かみたのかよ」「誰もみてないだろ」「だったらまだわからないだろ」

西野さん、本当に素晴らしい映画ありがとう。

この記事を書いた人

Sosuke

デザインで日本の産業を元気にする。をモットーに横浜馬車道でデザイン会社を経営しております。どうぞ宜しくお願い致します。
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