「イン(入れて)」して「プット(置く)」するから「インプット」

「アウトプット大全」に続いて「インプット大全」を読了しました。

文字通り、限られた時間で「イン(入れて)」「プット(置く)」するためのもっとも効率的な方法を教えてくれています。インプットした情報は自身のアウトプットによって、コミュニケーションスキルが上がり記憶に残りやすくなる。そのためのメソッドが記されてるのが「アウトプット大全」なのですが、本書は「インプット」による学び効率の最大化を目的とした本です。

例えば、「感想を前提にして本を読む」というチャプターがあるんですが、感想を前提にして読むと「人に説明する前提で読む」ので「受け身の読書」でなく「深読」するようになる。とか、これは私も普段座学で生徒に教えるためのデザインの講義資料作成の補完で本を読むことが多いので非常に理解できます。また「旅をする」というチャプターでは、旅の前にテーマを「今回はイタリアのファッションの歴史を学ぶ」と決めてから現地に旅をするとインプットの総量が全く違う。とか、「食べる」というチャプターでは、美味しいものを大事な人と食べにいくと「感動体験を共有」することができ、より関係が深くなりコミュニケーション力が増す。だとか、美味しいお店は原価率を上げるために駅から離れた不便な所にある。とか(確かにグルメな先輩方に連れて行かれた美味しいお店は、だいたい路地裏の名店でした。。。)

所謂「読む」ためのインプットだけでなく、聞く・観察する・傾聴・表情を読む・食べる、など「健康」「遊び」「コミュニケーション」という、ビジネスとしての側面だけでなく、人生を豊かにしてくれる「学び」のヒントまでとてもわかりやすく説明してくれています。私のようなデザイナーという職種でもすぐに活かせそうです。

各方面でこれからは、「少ない時間でより多くの仕事がこなせる『生産性の高い人』が評価される時代になり、さらにAIが普及するようになれば『与えられら仕事』をこなす人は不要」と言われていますし、自分から能動的に、かつAIでは思いつかないような高い創造性を発揮する人が求められるはずです。そのための必要な「学び」に関する強力な武器になる「座右の書」だと思います。

皆さんも機会があれば是非読んでみてください。ちなみに私の本は、気になる所はいつでも開けるよう付箋だらけになりました。笑 樺沢紫苑さん、素晴らしい本をありがとう!

この記事を書いた人

Sosuke

デザインで日本の産業を元気にする。をモットーに横浜馬車道でデザイン会社を経営しております。どうぞ宜しくお願い致します。
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